東京消防庁の筆記試験に関する「基本情報と傾向」について詳しく解説

筆記試験

「東京消防庁の消防士になりたい!」

「特別救助隊や特別救助機動部隊に入って多くの人の命を救いたい!」

だけど

「どんな勉強をしたらいいの?」

「筆記試験の傾向とかはあるの?」

そんなことを思っていらっしゃいませんか?

そんな方に向けて、この記事では
「東京消防庁の教養試験に関する基本的な情報と傾向」について話をしていきます。

・これから東京消防庁の消防官採用試験を受験しようと考えた方
・すでに勉強を始めている方
・昨年も受験はしていたけど、1次試験で不合格だった方

には絶対に見て欲しい内容となっていますので、最後までご覧ください。

この記事を読んで、教養試験の攻略方法を見出していきましょう。

東京消防庁の教養試験基本情報

教養試験:消防官として、必要な一般教養について、1類は大卒程度の筆記試験を行います
試験内容:出題分野の内容は概ね次の通りです。

「知能分野」→文章理解、英文理解、判断推理、空間概念、数的推理、資料解釈
「知識分野」→人文科学(国語、歴史、地理)、社会科学(法学、政治、経済、社会情勢)、自然科学(数学、物理、化学、生物

解答方式:五指択一 45問

時間:2時間

※東京消防庁 消防官採用試験専用ページから参照

では、みなさんが一番気になるであろう、各分野の試験内容を細かく見ていきましょう。

知能分野

文章理解

文章理解の出題数:5問

文章理解の試験では、高校生や中学生の頃に国語の教科書で、「文章を読んで、筆者の感情を答えなさい。」や「これ、に該当する内容の番号を答えなさい」なんて問題が出たことはありませんか?

まさに、あの形に近い内容の試験を行うことになります。

試験の方式としては、5つの選択肢の中から文章の内容と一致しているものや、一致していないものを「選択しなさい」というような形になっています。

文章理解自体の傾向のようなものはありませんが、問題の難易度はそこまで高くはないことから、比較的重要度の高い分野でもあることが言えます。

できる限り、文章理解での点数を落とさないように勉強することが、合格への鍵となってきますね。

英文理解

英文理解の出題数:3問

英文理解は、出題傾向に2つのパターンが存在します。

1つ目は、文章理解のように、英文がずらっと並んでおり、読解をしながら一致する選択肢や、一致しない「選択肢を選択しなさい」という内容のものです。

2つ目は、英単語が虫食いになっている箇所に対して当てはまる選択肢を選択するものや、単語を並べ替えて虫食い部分の「文章を完成させていく」ものになります。

英文の難易度は比較的難しくないものを出題している傾向にありますが、普段から英語に慣れていない人にとっては難易度の高い試験科目に感じることもあるかもしれません。

試験勉強の時間を十分にとることができる方はしっかりと取り組み、試験勉強の時間を確保することが難しい人は優先順位を落として勉強しましょう。

判断推理

判断推理の出題数:4問

判断推理では、大きく分けて「形式論理、文章条件、数量条件、暗号と規則性」の4項目に分かれることとなります。

また、細かく分けてしまうと10パターン以上の問題が存在するため、数字の多さから難易度の高い科目だと思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも実は、数学や文章が苦手な人でも、解法パターンを覚えることで得点を稼ぎやすい科目となりますので、できるだけ多くの問題を解き、一つ一つ理解していきましょう。

ただし、何年かに一度、非常に難易度の高い問題が出てくることがありますので、その際はしっかりと見極めて、捨てる判断をすることが重要です。

空間概念

空間概念の出題数:2問

空間概念では、サイコロの展開図を答えていく問題や図形の面積など、主に図形を用いた問題が出題される科目です。

図形に対して、非常に苦手意識を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに、図形問題に関しては空間把握能力や、図形をイメージする力が必要になりますので、難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、公式や図形の性質を暗記しない力技で解答が可能な問題も多いことから、図形に慣れることができれば比較的難易度の低い科目です。

そのため、難易度の低い平面図の問題から少しづつ図形の問題に慣れていきましょう。

数的推理

数的推理の出題数:4問

数的推理は、公務員試験を受験される方にとっては最も頭を悩ませる科目の一つです。

なぜかというと、知能分野の中でも出題範囲が非常に広く、数学の方程式や距離を求めるような問題、物理のようにニュートンを使用する問題、化学のように濃度を計算する問題など世間一般的に嫌われるような問題が集約されているからです。

しかも、東京消防庁の場合、出題範囲が非常に広く問題数も比較的多い科目となっていますので、この科目に関しては ” 絶対に ” 押さえておきたいところです。

傾向としては、「方程式」「不等式」「図形」「場合の数」「確率」に関しては頻出になるのでしっかり勉強しておくことをお勧めします。

この科目でしっかり得点を稼ぐことができるかが勝負どころです。

資料解釈

資料解釈の出題数:5問

資料解釈では、表やグラフを用いて、その内容を読み取らせてから一致する選択肢、一致しない選択肢を選択させる問題となっています。

東京消防庁の試験では、不定期的に試験全体の傾向が変わることがあるのですが、ここ数年は比較的問題数が多くなっている傾向にあります。

まずは、表やグラフを読み解くことに慣れることが重要になりますので、後回しにはせず少しづつ取り組む時間を作りましょう。

慣れが必要な問題に関しては、一日あたりの問題数は少なくて良いので、できるだけ毎日取り組むのがおすすめです。

得点に結びつけるには重要な科目ではあるのですが、問題によっては時間がかかることがあるので、試験時間内での時間配分をいかに行うのかが重要になります。

知識分野

人文科学(国語、歴史、地理)

人文科学の出題数:5問

人文科学では、国語の中でも言葉の意味を問う問題や四字熟語、歴史においては日本史と世界史、地理では気候や河川に関しての問題を出す分野になっています。

これらの科目に関して、実は非常に出題範囲が広いんです。

国語に関しては文学やことわざであったり、日本史も世界史も年代を問わず出題されること、さらには地理では気候や産業など、正直全てカバーするのは非常に難しいと言っても過言ではありません。

数的推理や判断推理などの重要科目の勉強が疎かになるくらいであれば、この科目に関しては捨問にしても良いと考えています。


勉強時間と範囲を考えて対策していくことがおすすめです。

社会科学(法学、政治、経済、社会情勢)

社会科学の出題数:7問

社会科学では、簡単な法律や政治の仕組み、経済、時事問題など、社会的に必要とされる内容が試験問題として出題されています。

「ここでも出題範囲が広いのか」

と感じる方もいらっしゃると思うのですが、社会科学の出題範囲は他の科目と比較しても非常に限定されていることから、得点を稼ぐには非常に良い科目となっています。

特に、この後に出てくる自然科学が苦手な人は、この分野をしっかりと暗記し、得点につなげることで、一次試験の合格が見えてくるのではないかと感じます。

傾向としては、議員に関する問題やそこに付随する法律などは出題率が高いです。

自然科学(数学、物理、化学、生物)

自然科学の出題数:9問

自然科学は、東京消防庁を受験する方がもっとも難しいと感じる科目の一つです。

なんと言っても、物理や化学などの専門的な勉強を要することが原因ではないかと考えています。

傾向をしっかりと読み解くことで、範囲を絞った対策をすることが可能だと思いますので、数年分の試験を洗い出し、出題傾向と出題範囲を知って、効率よく対策を行っていきましょう。

数学に関しては場合の数や三角比など、物理に関しては電気や波動など、化学に関しては物質特性や基本事項、生物は細胞や恒常性などが出題傾向としては高くなっていますので、必ず各自で必要な情報を取得しましょう。

ゴールから逆算した対策をしよう

「あなたが、東京消防庁の消防士としての人生を終わらせる時、どんな人でありたいですか?」

・職場の中でもっとも頼られる存在
・誰よりも人を助ける技術、知識、体力を持った存在
・後輩たちのために動くことができる存在

などなど、いろんな姿があると思います。

そんな存在になるために、消防士の試験に合格して、消防士になることはあくまでも通過点でしかありません。

この状態を常に作り出すことで、長い期間の試験勉強を乗り越えるためのモチベーションを維持しやすくなります。

できるだけ明確に、できるだけ鮮明なイメージを作って、あなた自身のなりたい姿のために、苦手な勉強にも取り組んでいきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました