「目標は立てているんだけど、なかなか行動に移すことができていないんだ」
「自己分析をしたのに、なかなか自発的に行動計画を練ることができていないんだよね」
という悩みを持つ人も少なくありません。
その理由の1つが、自己分析で満足してしまったことが挙げられます。
自己分析をして、あなた自身の内省を行うことは悪いことではありません。
しかし、実はそこまで行って終わってしまう人が多いので、そこで目標を決めたりゴール設定をしてから、実際の行動計画を立てるまでに至っていない人がほとんどです。
そいうことで、今回は
・自己分析したことを元に、実際に行動に移していきたい
・もっと自発的に行動計画を練って、学びの時間を有意義に過ごしたい
という人に向けて、コーチングのスキルの一部であるGROWモデルについて解説していきます。リアルに行動していきたい方のみ、この先をご覧ください。
GROWモデルとは?
まず初めに、GEOWモデルについて簡単に解説していきます。
GROWとは
G:Goal(目標の明確化、ゴールの明確化、人生の目的の明確化)
R:Reality/Resource(現状把握、あなた自身の資源を把握)
O:Options(選択肢の探索)
W:Will(行動計画の作成、ワクワク度の確認)
をまとめたものがGROWモデルと言われています。
基本的には、コーチングセッションの中で用いられることが多いスキルなのですが、会社の中で部下のマネジメントの際に使用されることや、日常的に行動を起こすための準備として体系的に行われることが多いです。
GROWモデルのフレームワークを細分化
それでは、ここからはGROWモデルについて細かく話をしていきます。
実際に、これを ” 行うこと ” に意味がありますので、ぜひメモ帳やノートなど書くものをご用意していただいて、一緒に進めていきましょう。
G:Goal(目標の明確化、ゴールの明確化、人生の目的の明確化)
コーチングの中でGoalを定義づけるとするならば
「100%やりたいことになっていて、現状の外側にある夢や目標のこと」
また、人生の目的とは
「今、あなたの目の前に白紙の紙があったとしたら、どのような絵(人生)を描きたいのか」
しかし、これをいきなり立てることは、非常に難しいのではないかと思います。
その理由は、なかなか考えたことがないことなので、いきなりやるにはハードルが高くなってしまうことが考えられるからです。
そのため、コーチングを勉強していない方は、現在掲げている目標などを明確にすることから始めてみることがおすすめ。
ここでよくある目標の例を紹介しておきます。
・半年後に、今の仕事でマネージャーまで昇進して、最高のチームを作れる中心にいたい
・1年後には転職をして、年収を100万円以上アップさせたい
・1年後の大会で優勝し、プロチームとの契約をして、多くの人を感動させたい など
※ ” 期間を決めて “、「どのくらいできるようになっていたら嬉しいか」「どのようなビジョンがあるのか」
「どのようなことができるようになっていたら最高の気分になれるのか」を明確にすると良いです。
さらに、もっと深堀を行うことによって、目標を持つことの大切さに気がつくことができる可能性があります。
・どのようなことが、その目標を立てたきっかけなのか?
・達成することが、どのくらい大事なのか?
・それを達成できたら、どのような未来を描くことができそうなのか? など
できるだけ、腹落ちして、「そのGoalに向かいたい!」「このGoalに対して納得している状態」になれば、すでに変化は起き始めているのではないかと思います。
R:Reality/Resource(現状把握、あなた自身の資源を把握)
Goalが明確になって、あなた人が向かいたい場所、位置、目標値、姿、などがわかってきたら、次に今この瞬間のあなたに視点を向けてみましょう。
Goalとのギャップや、今までの経験から生まれる強みなど、様々なことを考慮した上で、現状の状態を把握することが重要になります。
- 目標を100点とするなら、現状の状態は何点か?
- どのような価値観を持っているのか?
- Goalに対して、どのような視点を持っているのか?
- 過去の経験から来ている、今の強みは何か? など
O:Options(選択肢の探索)
Goalと現状のギャップに関して深く知ることができたら、次にどのような選択肢があるのかを探し出すことになります。
Goalを達成するために、どのような手段があって、どのようなことを行うのがあなたにとって最も納得できる行動なのかを明確にしていきましょう。
正解を探すのではなく、あなたにとっての最適を探し出してみましょう。
- 最高の状態にするためには、どのような行動をしてみたいか?
- 価値観に沿った選択には、どのような選択があるのか?
- Goalに対する視点を変えてみると、どのような選択肢があるのか?
- なんでもできるとしたら、どのような選択をしてみたいか?
また、このタイミングでよくあることの1つに、今この瞬間にいるあなたとは別のあなたの存在に気がつくのではないかと思います。
「これをしたいけど…」
「私なんかが…」
「私の能力じゃ…」
という声があなた自身の中から聞こえてきたり、感じた時には、一旦その感情を脇においてみましょう。(手で覆うなどしてみるとより良い)
そうすることで、選択肢がよりクリアに、本当に選択したい選択肢が見えてくるのではないかと思います。
W:Will(行動計画の作成、ワクワク度の確認)
行動の選択ができたら、その行動を「いつまでに」「どのように」「どのくらい」などの具体性を上げる作業を行っていきましょう。
- それをいつからやるのか?
- それをいつまでにやるのか?
- それをどのくらいやるのか?
- どんなことから始めるのか?
- どのようにその結果を把握するのか?
- どのくらいワクワクしているか?
主体的に人生を描く
GROWモデルの活用を行うことにより、
- 主体的に行動することにつながる
- 方向性が見つかる
- 行動計画を立てることができる
- エネルギッシュな選択肢を取ることができる など
様々な効果が期待できます。
そのため、会社の中では部下が主体的に行動するようになったり、日常的にあなたが使うことによって毎日の生き生き感が変わってきたり、新しいワクワクすることに対して行動することができるようになります。
ぜひ、定期的にやってみてくださいね。
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