「公務員から転職ってできるの?」公務員からの転職の事実!元消防士の僕が解説します!

転職

「公務員って転職できるの?」
「安定した公務員を辞めて、本当に他の仕事でやっていけるのだろうか?」

こうした疑問を持っている公務員の方は多いのではないでしょうか。私自身も消防士として働いているとき、同じような悩みを抱えていました。安定した収入や福利厚生を手放して、転職することに大きな不安を感じるのは当然です。しかし、結論から言えば、公務員でも転職は可能ですしかも、しっかりと準備をすれば、転職後に大きなキャリアアップを実現することも十分可能です。

この記事では、なぜ「公務員の転職が難しい」と思われているのか、そしてその不安を解消するための具体的な内容を、私の実体験を交えて解説していきます。

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公務員からの転職ができないと思われている理由


公務員は専門性の高い行政職であるため、転職を考える際に「本当に自分にできるのだろうか?」という不安を抱える人が少なくありません。ここでは、なぜ公務員が「転職が難しい」と思われがちなのか、その理由を見ていきましょう。


スキル不足

公務員の仕事は専門性が高く、民間企業ではそのスキルが通用しないのではないかという不安を抱く方も少なくありません。特に、消防士や警察官、教師といった職種では、今までの経験が民間企業でどのように評価されるかが大きな不安要素となっている人も多いです。

例えば、消防士や警察官の場合、体力や危機管理能力などが目立ちますが、これらのスキルが企業のプロジェクト管理や危機対応に役立つかどうか疑問に思う方もいらしゃるでしょう。しかし、多くの企業では、公務員として培ってきたリーダーシップ、コミュニケーション能力、チームワークといったソフトスキルは高く評価されます。また、特定の業界では、公務員としての経験が重宝される場合もあります。

転職時における年齢

公務員として3年、5年と経験を積んでから転職を考える方が多いですが、その時点での年齢が20代後半から30代となっていることも少なくありません。この年齢層は、一般的に新卒採用や第二新卒採用の枠から外れてしまうため、転職時にキャリア選択の幅が狭くなると感じる方が多いです。特に、未経験の業界や職種への転職を考える際には、年齢が障害になることがあります。

一般的な民間企業への転職では、年齢が上がるにつれて即戦力として求められることが多く、未経験業種でのキャリアチェンジが難しくなる傾向があります。そのため、未経験職種へのチャレンジには、早めにキャリアの道筋を明確にすることや公務員の経験を活かすことができる業界と職種選択をすることが重要です。

安定した環境からの変化

公務員としての安定した収入、福利厚生、そして定年までの雇用の保証は非常に魅力的です。多くの人はこの安定性に惹かれて公務員を選びます。しかし、その一方で、転職によってこれらの安定性を失うことへの恐怖も大きな障壁となることから、転職に対して後ろ向きな姿勢になってしまうことが多いです。特に、家族を養っている場合や、住宅ローンなどの大きな責任がある場合には、この不安はさらに強まります。

転職先の企業が同じレベルの安定性を提供してくれるかどうか、民間企業での仕事が長期的に安定するのかといった疑問が頭をよぎるのは当然のことです。さらに、福利厚生や退職金制度の違いも、転職を決断する際に重要な要素として考えられます。しかし、現実的には、多くの企業で公務員の経験は高く評価され、特定の業界では公務員以上の安定性や報酬を得ることも可能です。

民間企業との文化や働き方の違い

公務員の働き方と民間企業の働き方には大きな違いがあります。公務員は一般的に組織の厳格なルールや手続きを守りながら業務を進めますが、民間企業では成果主義が強く、個々のパフォーマンスがより直接的に評価されます場合が多くなります。特に、民間企業ではプロジェクトごとの目標達成が求められることが多く、それに応じてボーナスや昇進が決まることが一般的です。

このような環境の変化に適応することが難しいと感じる公務員の方もいらっしゃるかと思います。公務員は安定的に同じ業務を長期間担当することが多いため、変化の速いビジネス環境に対してプレッシャーを感じることがありますが、民間企業では自分の成果が直接報酬に反映されるため、逆に努力が認められやすい環境とも言えます。

僕自身も、公務員から転職や起業をしようと考えた際に、今までの環境を手放すことの恐怖やうまくやっていくことはできるのかという不安を抱えていたので、皆さんの気持ちはよくわかります。

ネットの中にある情報やSNSの中に広がっている情報だけではその突破方法が分かりませんでしたが、自ら転職活動も起業活動もしてみて、公務員でも戦うことができることがわかりました!

公務員からの転職を成功させるために効果的なこと


公務員が転職を考える際の不安は多岐にわたりますが、それらを1つずつ解消していくことで、公務員からでも転職成功への道が見えてきます。ここでは、その具体的な解決策をいくつか紹介します。


自己理解を行う

転職活動を成功させるために、まず自己理解が非常に重要です。自己理解とは、自分のキャリアにおいてのゴールを明確にし、どのような目標を達成したいかを明確にすることです。これを行うことで、ただ転職するのではなく、あなたにとっての理想的なキャリア選択が可能になります。

ここでは、自己理解を深めるために重要な3つのポイントを見ていきます。


転職やキャリア選択におけるゴール設定

1つ目に考えるのは、転職やキャリア選択におけるゴール設定です。多くの人が、現職に対する不満や今のままで良いのか分からないとう悩みから転職を考え始めますが、重要なのは転職をしたことでどんなことを実現したいのか明確にすることです。ゴール設定をすることで、漠然とした不安を解消し、目標に向かって具体的な行動計画を立てることができます。

例えば、「自分がどのようなキャリアを築きたいのか」「5年後、10年後にどうありたいのか」を考え、短期的な目標と長期的なビジョンを組み合わせたゴールを設定することが大切です。このようにして、自分自身が進むべき方向性が明確になり、転職活動において迷わず進むことができるようになります。

どのようなことにエナジーを発揮しやすいかを明確にする

2つ目に重要なのは、あなた自身がエナジーを発揮しやすいことを理解することです。どのよう行動や仕事に情熱や充実感を感じ、自然に集中力が高まるのかを知ることが重要です。あなた自身が情熱を注げる仕事に取り組むことや充実感を感じやすい仕事に就くことで、仕事への楽しさを持続することが可能になるため、仕事においても高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。

エナジーを発揮しやすい活動は人それぞれ異なります。例えば、データをまとめて戦略を立てることに発揮する人がいることや、コミュニケーションを通して人の悩みを解決することに発揮する人もいます。自己理解を通じて、自分が最もエネルギーを注げる環境や仕事の種類を見つけることが、転職後の満足感を高めるための鍵となります。

どのような才能を持っているのか明確にする

3つ目に、あなた自身がどのような才能や強みを持っているのかを理解することも非常に重要です。才能とは生まれながらに持っている「人間特性」のことで、経験によって積み上げるスキルとはまた別の強みになります。

例えば、無意識的に行ってしまうこと、許せないこと、あなたにとっての当たり前になっていることなどのことを指します。自分の才能を把握し、それを最大限に発揮できるキャリアを選ぶことで、転職後の成功を確実にすることができます。

自己分析を行う

次に自己分析を行うことが大切です。自己分析とは、自分がこれまで培ってきたスキルや経験を再抽出し、それが転職先でどのように役立つのかを分析することです。自己理解がゴールを明確にする作業であるのに対し、自己分析は実際のスキルや能力をどのように活用できるのかということを明確にすることとなります。

自己分析を通じて、自分が持っているスキルセットや実績を整理し、希望する転職先の企業でどのような活躍ができるのかを明確にします。これにより、あなた自身の見せ方を理解し、転職活動をスムーズに進めることが可能になります。

転職市場や必要な情報のリサーチ

自己理解が終わったら、次は転職市場のリサーチを行います。主に、自己理解で見つけることができたゴール、エナジー、ストレングス(才能)をもとに、どのような業界、業種、企業での仕事を行っていくのかを選択していくことになります。公務員としての経験を活かす転職にすることも可能ですし、全くの未経験業種で転職を行うことも可能ですが、これらはあなた自身の自己理解に沿って、キャリア選択のゴールとマッチしていることが重要です。

また、企業の選定をする際には、転職エージェントを活用することもおすすめです。転職エージェントを利用すれば、非公開求人にアクセスできるだけでなく、あなたの自己理解に沿ったキャリア選択に最も適した職種転職市場の動向についてのアドバイスも得ることができます。これにより、自己分析で得た強みを活かしながら、最適なポジションを見つけることができます。

不安、恐怖を明確にする

比較的多くの方の場合、不安や恐怖に感じることを漠然とした状態で転職を考えていることが多いため、見えないものに対しての不安や恐怖になっていることがあります。しかし、これらのような漠然とした不安や恐怖は、明確にしていくことで対策も立てやすくなるので、実は物事の扱い方や視点の持ち方が非常に重要になります。

公務員から転職をしたいと思った時に、収入、生活費、転職先の環境、転職に対する失敗などの様々な不安や恐怖を持っている方が多くなるため、今は漠然となっている不安や恐怖に感じることを明確にして、どうしたら対処できるのかを明確にしてみましょう。

・収入
→どれくらいの収入があれば生活費が足りるのか?
→収入におけるゴールはどこなのか?
→足りない分はどのように補填したら良いのか?

・生活費
→生活費には、毎月・毎年どのようなことに、どのくらいかかるのか?
→どのくらいの生活費が使えれば普通に暮らせるのか?
→無駄な出費になっているものはないか?

・転職先の環境
→職場の人間関係はどうやったらうまくいくのか?
→職場の雰囲気に馴染むにはどうしたら良いか?
→転職先で仕事が充実するためには、どんなことが必要なのか?

・転職に対する失敗
→転職における失敗とはそもそも何か?
→その失敗を回避するためにはどうするのが良いか?
→転職した未来と転職しなかった未来、どちらが成功だと思えるのか?

など

「自己理解」でキャリアの方向性や価値観を明確にして
「自己分析」で強みやスキルの発見とその活かし方を明確にして

「転職市場のリサーチ」と「自己理解」からキャリアの戦略を立てて

「不安や恐怖」を明確にすることで、勇気を持って思い切った行動に出ることができたよ!

私のキャリア選択の実体験から学んだこと

退職直後に撮影してもらった写真:撮影者 じゅにあ

ここで、私自身の転職経験について少しお話しします。私は消防士として働いていましたが、消防署での人事配置に対するキャリア選択に限界を感じたことや、現場での出来事から転職を考えるようになりました。当初は不安も多くありましたが、段階的に不安を解消し、最終的には自分に合ったキャリアを見つけることができたので、参考にしてみてください。

公務員からの転職を成功させるために効果的なこと

経験を活かす転職は可能

私が公務員(消防士)からの転職を決意してから始めに「経験を活かした転職活動」を行い、次に「転職エージェントを活用」し、最後に「やりたいことを選択する」という方法を取りました。特に、消防士としての経験や、一級建築士資格の受験を通して得た知識、さらに大学での建築学の学びがあったため、「建築業界への転職」というのが現実的な選択肢として考えていました。

実際、私は東証スタンダードに上場している企業に応募し、カジュアル面談から書類選考、面接選考を経て、最終的に内定をもらうことに成功しました。そこでは、消防士として仕事を誠実に行なってきた姿勢や、一級建築士試験を受験していた困難なことに立ち向かう行動が評価されたと感じます。

転職活動の途中で緊張する場面もありましたが、カジュアル面談を通じて企業の文化や仕事の進め方を理解でき、その企業の雰囲気も知ることができたので、落ち着いて選考に臨むことができました。このことから、今までの経験を活かす形での転職は可能であることを、自分自身で実感できました。

転職エージェントの活用方法

転職活動を行なっていく中で、転職エージェントを活用することにはいくつかのメリットがありました。

  • 転職市場に関する情報提供
  • 非公開求人の提案
  • 職務経歴書、履歴書の添削
  • 面接対策とフィードバック
  • 企業との交渉(入社日、給料など)
    など

転職エージェントを活用することによって、心配をしていた部分を概ねカバーすることができたことから、安心して書類選考や面接選考を受けることができました。

また、この段階の私の場合は、職場の先輩や同僚などに転職の相談をできる存在がいなかったこともあり、転職エージェントがその相談に乗ってくれることが非常に心強く感じていたことから、素直に話ができる相談者の必要性を実感することができました。

自己理解の実践

転職エージェントとの関わりや転職活動中の情報収集を通じて、私は「ストレングスファインダー」という書籍に出会いました。この書籍は、自己理解を深めるための手助けをしてくれるものであり、自分自身の強みや才能を明確にすることができる書籍です。最初は半信半疑でしたが、読み進めるうちに、これまで見えていなかった自分の本当の強みを発見できることに驚き、自己理解の重要性に強い興味を持つようになりました。

その後、自己理解をさらに深めるためにキャリアコーチをつけるという選択をしました。コーチングの対話を通じて、私が本当にやりたいことは、「建築学などの経験を活かす転職」ではなく、「自分の経験や思いをもとにした新たなキャリア選択」であるることに気づきました。このようなことから、内定をいただいていた企業へ内定辞退の申請を行い、思い切って起業する道を選ぶ決断をしました。

この自己理解を深めたことによって、当初考えていた道とは違う道を発見できたことは、私にとって非常に大きな転機となりました。確かにビジネス経験がない中での起業の道は大変ですが、自己理解を通じて選んだ道に納得しているため、忙しい毎日でも全く後悔はありません。むしろ、日々の仕事に誠実に取り組み、充実感を持って楽しく働けている実感があります。

「経験を活かした転職」というのは、「行動してきたことを前提」として可能であることがわかったよ!

2024年8月現在は、転職市場も売り手市場になっているから、公務員から転職というのは全然可能なんだよね!

だからこそ、今後のキャリアをより楽しいと思えるものにするために、自己理解を行なってから転職活動を本格的に進めるのが、僕のおすすめ!


結論:公務員でも転職は可能!しっかり準備すれば成功できる!

公務員からの転職は不安に満ちたものかもしれませんが、転職を成功させることは可能です。自己理解、自己分析、リサーチ、不安や恐怖の明確化を行うことで、あなた自身の「本当にやりたいこと」や「後悔のしない転職」をすることが可能となります。

公務員だからといって、スキル不足や経験不足を引き合いに出すのではなく、あなた自身の人間性や行動力を示すことで、「後悔しない転職」に繋げていきましょう!


公務員からのキャリア選択なら「キャリアコーチング」がおすすめ!

もしあなたが、公務員としてのキャリアに悩み、次のステップに進みたいと考えているなら、「公務員専門のキャリアコーチング」を活用することが非常に効果的です。私たちのキャリアコーチングでは、元公務員であるキャリアコーチが、公務員としてのあなたのキャリア選択のゴール・強みなどを引き出し、理想のキャリアへのサポートを行います。

具体的なサポート内容としては、キャリアゴールの明確化、自己理解の促進、そして転職に向けた具体的な行動計画を一緒に作り上げます。こうしたプロセスを通じて、自分に最適なキャリアパスを見つけることができるようになります。

さらに、公務員の転職をサポートする転職エージェントを活用することも一つの方法です。彼らは、民間企業とのつながりが強く、転職市場の動向に精通しているため、あなたのスムーズな転職をサポートします。

この記事を書いた人
星野 良太

元消防士のキャリアコーチ、星野良太です。公務員からの転職に特化したコーチングを行い、自身の経験を基に、成功する転職のサポートを提供しています。詳しくはプロフィールページやSNSをご覧ください。

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