「消防士から独立や起業、フリーランスとして仕事を作ってみたい!」
「時間と場所にとらわれない働き方をしてみたい!」
と考えている、そこのあなた。
私は消防士を退職する際に、マーケティングと言う言葉の本質を知らずにやめてしまったが故に、仕事を作る際の「集客」において非常に苦労しました。始めの頃は、本当にお客さんがおらず、月収0円の月が続いたこともあります。
だからこそ、今公務員から起業や独立を目指してみたいと思っている方には、しっかりとマーケティングを学び、退職後に辛い思いをして欲しくないなと思っています。この記事では私の実体験も交えて、マーケティングの重要性について共有していきます。
公務員の起業で直面するマーケティングの壁
起業を考えている公務員が最初に直面する課題の一つに、マーケティングに関する知識の不足があります。公務員としての職務では、多くの業種でマーケティングの必要性がないため、実際に商品やサービスを販売する際の基本的な知識やスキルを持っていないことが一般的です。ここでは、公務員の起業におけるマーケティングの壁を詳しく解説します。
マーケティングをそもそも知らない
公務員の職場では、日常的にマーケティングに触れる機会はほとんどありません。税金で賄われる行政の仕事は利益追求が目的ではないため、起業してビジネスを展開する際に、顧客にどうやって商品やサービスを知ってもらうかという点における成長をすることが難しいのが現状です。実際に起業を決意しても、「どうすれば売れるか」というマーケティングの基礎がわからないままスタートしてしまうケースが少なくありません。
マーケティング手法を知らない
マーケティングには多岐にわたる手法が存在します。例えば、SNSを活用したマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、広告運用などですが、これらを効果的に使いこなせないと、顧客にリーチできずビジネスが成り立ちません。私自身も、起業したての頃はSNSでの発信やブログを活用したSEO対策はしていましたが、ターゲット設定や効果的な運用の知識が不足していました。結果的に、努力が報われず、時間と労力を浪費してしまったのです。
また、近年ではオンラインでのマーケティング手法が取り入れられていますが、実は結構大事なのがオフラインでのマーケティング活用であるとも考えています。そのため、各々にあったマーケティング手法を知り取り入れることが重要です。
マーケティングをしても契約に繋がらない
マーケティングを勉強し始めてマーケティングを始めても、ターゲットを絞り込めていない場合や、顧客が求める価値を適切に伝えられていない場合、見込み顧客との契約に結びつくことはありません。私も、マーケティングを少し知り始めた頃は、とにかく広くターゲット設定をメッセージを発信しようとして失敗しました。マーケティングは単に多くの人に見てもらうことではなく、適切なターゲット設定と接点を持つことが重要です。
集客ができずにキャッシュアウト
ビジネスにおいて、集客ができなければ売上は上がらず、最終的にキャッシュアウトに至るリスクが十分にあります。私は起業直後、数ヶ月間売上が立たず、月々の固定費に対して収入がゼロという状況に陥ったことで今までにない以上の危機的な状況になりました。しかも、そのタイミングで感染症の拡大もあったことから、このままでは続けられないというプレッシャーに苦しんだ時期でもありました。このようなことから、マーケティングは単なる短期的な集客戦略を学ぶのではなく、長期的な集客戦略が重要だということを痛感しました。
また、事業における戦い方を考える良い時期にもなっていて、個人事業主の場合はフリーランス向けのクラウドソーシングを活用することや業務委託契約などの方法で収入を管理することも知ったので、1つの手段だけに尖りすぎないことも重要なことです。
マーケティングにおける私の失敗談
マーケティングの基本を知らずに始めた起業活動は、多くの失敗を生みました。私自身の実体験を振り返りながら、起業当初に陥りがちなマーケティングの失敗とその影響についてお話しします。
マーケティングをせずに商品を販売したが、販売実績が5000円だった
起業した当初、私は「良い商品さえ作れば売れる」と信じていました。そのため、noteなどの記事を販売できるサイトを活用して、マーケティングに時間を割かずに商品を販売し始めました。しかし、結果はわずか5000円の売上。どれだけ良い商品でも、それを知ってもらわなければ意味がないという事実に初めて直面しました。顧客にどうアプローチするかという考えが全くなかったため、大きな収入を得ることが難しい状態が続きました。
集客ができずに赤字続きの毎月末
売上を伸ばすには、当然ながら集客が必要です。しかし、私はその集客の仕方を知らず、SNSでの発信はしていたものの、明確に自分自身が助けたいと思える顧客像が定まっていませんでした。その結果、起業のの初期段階では毎月赤字が続き、月末になるたびに次の月をどう乗り切るかを考えなければならない状況でした。この集客不足は、私にとって最も大きな課題でした。
この時期はマジでキツかったです!
結構笑えないくらい悩みました!
知り合いにお願いをするも成約率は1%
よく、大手のフルコミッション制の某企業では、家族や友人などから営業を掛けるという方法を耳にすることがあるかと思います。集客に困り果てた私は、これと同じように、知り合いに商品やサービスを紹介するという方法を取りましたが、結果は惨憺たるもので、成約率はわずか1%程度でした。信頼関係がある人でも、彼らが本当に必要としている商品でなければ購入してもらえないという現実を知りました。また、必要のない人に商品を売ろうとすると、それがトラブルの元にもなってしまうことを理解することができました。このようなことから、マーケティングは単なる人脈頼みではなく、ターゲット顧客のニーズを正確に捉えることが求められると感じました。
口座残高は0円に
マーケティングに失敗した結果、収益はゼロとなり、最終的に口座残高もほぼ0円になってしまいました。この経験は、私にとって非常にキツくて辛いものでしたが、それと同時にマーケティングの重要性を理解する転機にもなったと考えています。何が足りなかったのかを振り返り、次に進むためのステップを本気になって模索するいい機会になったと思っています。
マーケティングが重要な理由
マーケティングは、単に商品を売るための手段ではなく、事業の成長に欠かせない戦略的な要素です。ここでは、なぜマーケティングが重要なのか、その理由を解説します。
見込み顧客に知ってもらうことができる
マーケティングの第一歩は、見込み顧客にあなたの存在を知ってもらうことです。いくら素晴らしい商品やサービスを提供していても、知られていなければ顧客は購入することができません。広告やSNS、SEOやオフラインの場を活用し、ターゲットとなる顧客に効率的にアプローチすることで、まずは自社の存在を認識してもらうことが必要です。私はこれを疎かにしていたため、見込み顧客にアプローチする機会を逃していました。
顧客にとって、必要な商品を必要なときに届けることができる
マーケティングを通じて、顧客が何を必要としているかを理解し、それに応じた商品やサービスを適切なタイミングで届けることが可能になります。教育や情報提供を行うことで、見込み顧客は自分がどんなニーズを持っているかを理解し、あなたの商品がそのニーズに応えるものであることを認識します。また、適切なマーケティングを行うことで、本当に必要な顧客とだけ接点を持つことができるため、時間やリソースの無駄を減らし、顧客に満足度の高いサービスを提供できます。
信頼を獲得しておくことで、トラブルの回避につながる
マーケティングのもう一つの重要な役割は、信頼を構築することです。信頼関係が築かれていることで、顧客との間で誤解やトラブルが発生するリスクを減らすことができます。私自身も、顧客との信頼関係が不十分だったために契約が破談になったり、後からトラブルに発展したことがありました。信頼を獲得することは、長期的なビジネスの成功に直結するため、マーケティング活動を通じて顧客と良好な関係を築くことが不可欠です。
また、マーケティングを適切に行うことで、必要のない顧客への販売を回避することも可能になることから、トラブルを未然に防ぐ上でもマーケティングを学ぶことは非常に重要なことであると考えています。
長期的に価値を提供し、収益を上げるための施策になる
マーケティングを活用することで、短期的な成果だけでなく、「長期的な収益」と「顧客との信頼関係」を築くことが可能になります。特に、公務員からの起業では、時間をかけて価値提供を続け、顧客に信頼される存在になることが重要です。
短期的に大きく稼いでFIREを目指していく方もいらっしゃるとは思いますが、短期的に大きな収益を稼ぐことは簡単なことではありませんし、それ以上に大きなリスクがかかる可能性があります。そのため、中長期的に収益を上げることができ、かつ顧客へ最高の体験を届けることが重要です。
失敗からの学びと改善策
ここからは、私自身が体験したマーケティングの失敗から学んだこと、そしてそれをどのように改善して来たのかをお伝えします。これらの学びは、起業において非常に重要なステップになったと感じています。
マーケティングを日々学ぶ
マーケティングは一度学べば終わりではなく、常に進化している分野だと考えています。私はマーケティングの重要性を痛感してから、毎日マーケティングに関する情報収集を行い、書籍やブログ、YouTubeの活用、さらにマーケティングの講座にも自己投資をして学び続けるようにしています。特に、近年重要視されているデジタルマーケティングやSNSの活用、そのほかライン公式アカウントの使い方など、日々の改善が成果に繋がるため、できる限り毎日情報を取り入れて、実践をするということを繰り返していく必要があると考えています。
時代の流れを把握する
現代のマーケティングは、インターネットと密接に結びついており、SNSやSEOなどのデジタルツールを駆使した戦略が多くの場合において求められます。そのため、常に時代の流れにあったマーケティングの手法や人々の行動の進化に合わせて戦略を調整することが必要であると考えています。2000年代初期の内容がそのまま今の時代のマーケティングになっているのではなく、これも人間の行動や社会の流れに合わせて活用して来た人たちがいたからこそ、今でもその手法の進化版が役に立っている場合があります。だからこそ、時代の流れを把握しながらマーケティング施策を考えていくことは重要だと考えています。
顧客がどこにいるのか把握する
マーケティングで最も重要なことの1つに、顧客がどこにいるかを理解することであると考えています。現代ではInstagramやYouTubeなどのさまざまなプラットフォームが乱立していることから、自分自身が探しているの見込み顧客がどのようなプラットフォームを利用しているのかをリサーチし、その場所で効果的なアプローチを行うことは重要だと思っています。私は、ブログやSNSでの発信を通じて、自分がターゲットとする見込み顧客がどのようなアプリケーションを活用しているのか、どのような時間帯にSNSを見ているのか、どのようなことをウェブサイトで検索しているのかなどの調査を繰り返し行なっています。
顧客ニーズを把握する
顧客が求めているものやサービスを正確に理解することも、マーケティングの作業において重要な要素の1つです。私は最初、顧客が何を求めているのかを深く考えずに、自分自身がやりたいことをサービスを提供していましたため、顧客の悩みの解決ではなく、「自分よがりなサービス提供」になっていることに気がつくことができました。その後、競合他社のサービスやマーケティング調査、顧客インタビューやアンケートを通じたニーズの把握、実体験の中から欲しかったことなどを探すことが成功の鍵だと気付き、そこから真剣にサービス内容の改善と調査を繰り返したことで、顧客満足度の高いサービスを作れていると感じています。
顧客が最高の体験をできる商品を作る
顧客にとって最高の体験を提供することができる商品やサービスを作ることが、長期的なマーケティングの成功に繋がると考えています。私は単に商品を提供するのではなく、顧客がその商品を通じてどのようなメリットを得るか、どんな未来を作ることができるのかを常に考えるようになりました。顧客が「これを使って本当に良かった」「私自身と関わったことで、人生がより楽しくなった」と感じる体験を提供することが、口コミによる新規顧客の獲得やサービスの満足度につながっていると考えています。
顧客との接点を作る
最後に、顧客との接点を増やすことがマーケティングにおいて非常に大切です。私は、ブログやSNSを通じて見込み顧客へアプローチをかけて、DMやライン公式アカウントなどの場でコミュニケーションを密に行い、定期的に新しい情報を提供することで、顧客との繋がりを強化しています。また、すぐには顧客につながらない方がいらっしゃっても、メールマガジンやライン公式アカウントなどを活用して、顧客に定期的に役立つ情報を届けることで、長期的な信頼関係を築いていくことができるようになって来ました。
実際に、SNSでのコミュニケーションからお仕事につながったケースがありました!
また、ブログのお問い合わせなどからも、他社様のサービスを提供していただくことがあります!
結論:マーケティングは日々勉強して、顧客のためにアウトプットしよう
ここまでお話をさせていただいたように、公務員という専門性の高い仕事をする中で、マーケティングを学び実践する機会は民間企業での仕事に比べて多くはありません。特に消防士、警察官、自衛官などのような職種をされている方の場合は、定年退職するまでマーケティングの仕事をしない人だっています。そのため、経験値が浅いのであれば、学んで理解し、実践して改善を繰り返していくことが、最も効果的かつ長期的に収益を上げながら事業を作っていくことだと考えています。立場が社長または社長と同じ代表になりますので、この点も含めてアップデートしていきましょう!
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