公務員から民間企業への転職は多くの不安が伴います。特に「後悔するのではないか」という心配は大きなものです。公務員特有の安定した給与や福利厚生、社会的信用を失うこと、また新しい職場での適応に苦労することもあります。しかし、適切な準備と対策を講じることで、後悔を最小限に抑えることが可能です。この記事では、後悔しやすい理由と対策について詳しく解説します。自分に合ったキャリア選択を行い、後悔しない転職を目指しましょう。
公務員から民間企業への転職で後悔しやすいこと
公務員から民間企業への転職において、一定数の方の中には「公務員を辞めなければよかった…」と後悔している方もいます。特に、公務員と民間企業では、組織としても、制度としても大きく異なる点があるため、働き方の問題から社会的信用の低下や給与の不安定さ、福利厚生の変化など、多くの変化が伴います。本章では、これらの後悔しやすいポイントについて具体的に解説します。
社会的信用が下がる
公務員は、一般的に社会的信用度が非常に高い職種の1つです。なぜならば、公務員は多くの仕事が住民からの税金で賄われている公共事業であるため、組織としての倒産や給料の支払いなどの面で、民間企業よりもリスクが低いからです。そのため、ローンを組む際や賃貸契約を結ぶ際や交際相手との結婚などの際には、公務員という立場は「安定した職業に就いている」という評価を受けやすいことから、金融機関や大家からの信頼も得やすく、交際相手のご家族からの信用も得やすくなることが多々あります。
しかし、公務員から民間企業へ転職すると、その信用度が下がる可能性があります。特に、転職直後の勤続年数が短い時期に金融機関にローン申請をすると、「安定性が不十分」とみなされることもあり、審査に通らなかったり、保証人が必要になったりすることが多くなります。また、公務員の退職によって友人や家族などの身近な方から「もったいない…」といった声が来ることもあるでしょう。公務員から民間企業への転職を行うことで、このような社会的信用の低下を後悔する方が一定数います。
給与が安定しない
公務員の給与は非常に安定しており、年次昇給も確実に行われるため、生活の計画が立てやすいという特徴があります。特に、民間企業よりも景気の影響を受けにくく、給与カットやボーナスの大幅な減少といったリスクも少ないため、多くの人にとって公務員は経済的に安定しやすい職業と言えるでしょう。しかし、民間企業への転職後は、必ずしも同じように給与が安定しているとは限りません。
民間企業では、企業の業績や経済状況によって給与が変動することがあります。業績が悪化した場合にはボーナスが減額されたり、給与自体がカットされることもあり得ます。特に、超大手と言われるマッキンゼーやMicrosoftなどの企業では、業績連動型の年俸制を採用しているため、自分の業績が給与に直結しやすくなります。そのため、思ったように成果を上げられなければ年収が大幅に減少するリスクもあります。このような点から、公務員のような安定した収入を前提に生活していた人にとっては、給与が変動するリスクが精神的な負担になることもあるでしょう。
さらに、消防士や警察官などの公務員から、保険業界や不動産業界にあるフルコミッション制度を採用している企業に転職する方も多くいますが、「完全歩合性」となることもあり、一般的な転職より給料が安定しづらくなります。しかし、その反面で、「完全歩合制」であることから、成果を上げることができればその分給料も大幅に上がる可能性が高くなっています。
福利厚生の悪化
公務員の福利厚生は非常に充実しています。勤務地によって多少の差はあるものの、各種手当や休暇制度も充実しており、公務員として働くことは、安定した日常生活を築くための土台となっていることが多いです。
しかし、民間企業に転職すると、これらの福利厚生が大きく変わる可能性があります。民間企業では、福利厚生の内容は会社ごとに異なり、公務員時代と同等の福利厚生が提供されているとは限りません。特に、中小企業やスタートアップなどでは、公務員の福利厚生と比較して不十分な場合が多く、医療費の補助や住宅手当、退職金制度などが十分に整っていない場合があります。このような環境の変化は、家庭を持つ人や将来設計を考えている人にとって大きな不安要素となります。
そのため、福利厚生が充実していない企業に転職すると、自己負担が増えることになります。このようなことから、福利厚生の悪化を感じて後悔をするケースがあります。
職場に馴染めない
公務員から民間企業への転職を行う場合、転職後の人間関係の構築や、未経験職種の仕事を覚えるといった点において、1からのスタートとなるため職場に馴染むことからスタートとなります。しかし、新しい環境のなかで、自ら職場に馴染もうとする姿勢がない方や適切なコミュニケーションを取ることができなければ、職場に馴染むことができず、転職をしたことに対して後悔をしてしまう可能性もあります。
また、その他にも、社風や企業文化が合わないこと、人見知りで自分から話しかけるのが苦手であることなど、様々な理由から職場に馴染めないといった状況になることがあるため、転職したことを後悔してしまうといったケースもあります。
働き方の違い
公務員と民間企業では、働く環境や文化が大きく異なります。公務員の場合、組織としての変化が比較的緩やかな場合が多く、仕事内容も公共サービスの提供や政策の実行などが大半になります。しかし、民間企業の場合は、日本の経済や社会情勢と共に組織が変化しやすく、社員に対しては競争が激しい評価制度も多くあり、業績評価が中心で商品やサービスの開発、商品の販売など、企業の利益追求を行う点から、職場環境や文化の違いを感じることでしょう。
また、公務員の仕事は、基本的に定められた勤務時間内で行うことが多く、時間外勤務も厳しく制限されていて、かつ公共事業になることから、決まった業務をルーチンとして行うことが多いため、プレッシャーや業界の変化などは少ない職種です。しかし、民間企業では、プロジェクトの進行状況や業績目標によっては長時間の残業が求められることがあり、スピード感を持って業務を行うことも多く、業務内容が頻繁に変わることもあるため、業務内容に対するストレスなども大きくなる可能性があります。このようなことから、転職を後悔するといったことが起こり得るのです。
経験やスキルを活かしづらい
公務員として培ってきた経験やスキルが、民間企業でそのまま活かせるとは限りません。特に、公務員特有の行政手続きや法令に関するスキル、さらには消化活動、逮捕技術などのスキルが民間企業で直接的に活かせる場面はほとんどないに等しいです。しかし、民間企業では、マーケティングや営業、プロジェクトマネジメントといった、成果を出すための具体的なスキルが求められることが多くなります。
そのため、これらのスキルを持たないまま転職すると、新しい職場で十分に成果を上げることが難しくなり、結果的に評価が下がってしまうこともあります。また、このような評価につながる技術的なスキルや戦略的な視点が不足していると、期待通りの成果を出せず、自信を失ってしまうことがあるでしょう。このような、民間企業で活かすことのできる経験値の少なさから、転職を後悔してしまうといったこともあります。
後悔しやすいことの多くは、転職に伴って起こることだから、まずは理解することが大事!
そして、このような後悔する事柄があっても「転職したい!」という意欲が生まれたら間違いなく乗り越えられるので、それまでは無理な転職はダメ!
公務員からの転職で後悔する人の特徴
公務員からの転職で後悔する人には共通する特徴があります。それは自己理解の不足や情報収集の甘さ、転職エージェントへの過度な依存です。また、企業文化に馴染めないことや目標へのプレッシャーを感じやすいことも後悔に繋がります。本章では、これらの特徴について詳しく説明します。
自己理解とゴール設定不足な人
公務員からの転職で後悔する大きな要因の一つは、自己理解とゴール設定が不足していることです。自分自身の価値観、強み、才能、胸が熱くなるようなエネルギーの沸くこと、ゴールイメージなどを十分に把握せずに転職活動を始めてしまうと、民間企業での働き方や職場文化に対して期待と現実とのギャップを感じ、後悔することがあります。自己理解が欠けていると、「自分がキャリア選択において何を求めているのか?」「どんな環境で活躍し、どのような未来が欲しいのか?」ということが明確でないため、転職後に後悔してしまうリスクが高まります。
また、ゴール設定が不十分な場合、転職の目的が曖昧になりがちです。「なんとなく環境を変えたい」「収入を増やしたい」という漠然とした理由だけでは、転職先を選ぶ基準が不明確になります。結果として、入社後に求めていた働き方が得られなかったり、転職をしなければよかったという後悔に繋がりやすくなります。実は、公務員から民間企業への転職において、最も多い原因の1つでもあります。
業界、企業、職種、ポジションなどの情報収集不足な人
情報収集不足も、公務員からの転職で後悔する原因の一つです。なぜならば、情報収集をせずに転職活動を行ってしまうことにより、自分自身の求めていた条件が提示されないことや、望んでいた働き方ができなっくなってしまうことがあります。そのため、転職活動を行う際には、目指す業界の特性や企業文化、職種ごとの求められるスキル、ポジションごとの責任範囲などを十分に調査し理解しておく必要があります。
また、業界の将来性や市場の成長性についても十分に調査しておかないと、入社してから「この業界では自分の成長が期待できない」と感じ、後悔することになるでしょう。実際に、こちらの記事では、20代の転職者の3分の1の人たちが、情報収集不足によって転職後に後悔をしていたことがわかったそうです。
転職エージェントに丸投げの転職活動をしてしまう人
転職エージェントは、転職活動を進める上で非常に有効なサポートを提供してくれますが、全てをエージェントに丸投げしてしまうのは危険です。なせならば、エージェントは成果報酬型であるため、必ずしも転職希望者の長期的なキャリアを重視した求人紹介を行うとは限らないからです。あなた自身のキャリアビジョンや必要な条件を明確に伝えず、エージェントから提案された求人に無条件で応募してしまうと、転職先の企業とのミスマッチが起きる可能性が高くなります。
また、エージェントに頼りすぎると、自分自身のキャリアについて深く考える機会が減り、結果として「こんなはずではなかった」と後悔することが多くなります。転職活動は、自分のキャリアを自ら選び、勝ち取るものなので、主体性を持って自ら意思決定を行い、行動することが重要です。
相性の良い転職エージェントを選んでいない人
相性の良い転職エージェントを担当者にすることができなければ、満足のいくサポートが受けられず、結果として転職後に後悔することが多くなります。なぜならば、転職エージェントにも得意分野や特徴があり、転職をサポートしてくれる心強い味方にもすることができるからこそ、あなたとの人間関係を構築できる、あなた自身に合ったエージェントを選ぶことが転職成功へのカギとなるからです。
特に、転職エージェントには、あなたのキャリアビジョンや条件、さらには強みなどを適切に提示することによって上手にサービスを活用をすることができます。しかし、相性の悪い転職エージェント相性の合わないエージェントでは、自分に合わない求人を無理に紹介されたり、転職活動の進捗が滞ったりすることがあります。このような状況では、満足のいく転職先に出会うことが難しくなり、転職後の後悔に繋がる可能性が高くなります。
民間企業の職場に馴染めない人
公務員と民間企業では、職場の文化や働き方が大きく異なります。公務員の職場では、規則や手続きが厳格であり、チームでの協力が重視される傾向がありますが、民間企業では成果を重視した個人のパフォーマンスが求められることも多く、組織のフラットさや業務のスピード感も異なります。このような環境の違いに適応できず、職場に馴染めないと感じることが転職後の後悔に繋がることが少なくありません。
また、民間企業では、業績目標の達成や自己アピールが重要視される場面が多くあります。自己主張が苦手な公務員出身者にとって、こうした環境に適応するのは簡単ではありません。さらに、民間企業のプロジェクトは頻繁に変わることがあり、それに伴ってメンバーも変わるため、新しい人間関係を築く必要があります。このような状況に不安を感じ、うまく馴染めないと感じてしまうと、転職先での孤立感やストレスが増し、結果的に転職を後悔することになります。
目標へのプレッシャーを感じる人
公務員から民間企業への転職後、目標達成に対するプレッシャーを強く感じる人も、後悔する傾向にあります。公務員の仕事は安定しており、業務内容もルーティン化されていることが多いため、過度なプレッシャーを感じることは少ないですが、民間企業では個人の成果や売り上げに対する目標達成が強く求められるため、それがプレッシャーとなることがあります。
特に、成果主義の企業文化では、数字や業績で評価されることが一般的であり、結果を出さなければ評価が下がるリスクがあります。このような環境において、常に成果を求められるプレッシャーを感じると、精神的な負担が大きくなり、仕事へのモチベーションが低下してしまうことがあります。このようなことから、プレッシャーに対処できず、「公務員のままでいた方がよかった」と後悔するケースも少なくありません。
公務員から民間企業への転職で、後悔する人の特徴って結構決まっているからこそ、実は対策をしやすいもの!
適切に対策を行うことができれば、転職での後悔を回避することができるよ!
公務員からの転職で後悔しないための対策
転職で後悔しないためには、まず自己理解とゴール設定が重要です。その上で、自己理解に基づいたキャリア選択や情報収集を行い、適切な企業とポジションを見極めることが必要です。本章では、後悔しないための具体的な対策について説明します。
自己理解とゴール設定
公務員から民間企業へ転職する際に後悔しないために最も重要なことの1つが、「自己理解とゴール設定」をしっかり行うことです。自己理解とは、自分の価値観、強み、弱み、才能胸が熱くなるようなエネルギーの沸くことなどを把握することを指し、それらに基づいてキャリア選択におけるゴール地点を設定することを指します。これを明確にすることで、「自分にとってどんな職場環境や仕事が合っているのか」「どんなキャリアを築きたいのか」が明確になります。
たとえば、公務員時代に培ったスキルや経験をどのように活かすことができるかを考えることで、自分に合ったキャリア選択が見えてきます。また、自己理解を深めることで、自分が求めている価値観(たとえば、仕事における充実感など)を明確にし、それに沿った企業選びができるようになります。
また、ゴール設定も非常に重要です。漠然と「転職したい」と考えるだけではなく、「キャリア設計においてどんな未来が欲しいのか?」といった具体的なゴールを設定することで、転職活動の軸がぶれにくく、転職における後悔をしないことはもちろん、企業とのミスマッチを防ぐことがもできます。ゴール設定は短期的な目標だけでなく、中長期的なキャリアビジョンも含めることで、より明確な方向性を持った転職活動が可能になります。
自己理解に合わせたキャリア選択
自己理解を深めた上で、その結果に基づいたキャリア選択を行うことが、後悔しない転職のためには必要不可欠です。あなた自身キャリア選択において「どんなことを求めているのか」、「どのような未来を手に入れたいのか」などに基づいて業界や職種を選ぶことが大切です。自己理解やゴール設定ができていない状態で転職活動を進めたとしても、転職活動の中でなかなか内定が取れなくなってしまうことや、転職後の後悔につながってしまったりする可能性があります。
- よくある間違い1
- よくある間違い2
- よくある間違い3
公務員からの転職でも、年収が上がりやすいから「コンサル業界」や「SaaS業界」「フルコミッションの営業職」への転職を希望しています!
リモートワークが多くなって、通勤が楽そうだからIT企業への転職をしたいと思っています!
とにかく新しいチャレンジがしたいので、「SNSマーケティング」や「動画編集」の会社に転職したいです!
そのため、「どのような価値観を持っているのか」「どのようなゴールが欲しいのか」ということからキャリア設計を行うことが重要であり、自分の興味や関心に基づいてキャリア選択を行うことで、モチベーションを高く保ちながら働くことができるため、転職後の満足度や充実度も向上します。ワークライフバランスを重視したいのか、成長や昇進を重視するのか、成果報酬型の働き方に興味関心があるのかなどを複合的に考えることも重要です。
自己理解に合わせた情報収集
自己理解に基づいた情報収集を行うことも、後悔しない転職のためには非常に重要です。自分に合った業界や企業を見つけるためには、事前に十分な情報を集め、転職先の候補について理解を深める必要があります。業界の特性、企業の文化、職種ごとの業務内容などについてしっかりと調査し、自分がその環境で働くイメージが持てるかどうかを確認することが大切です。
また、企業文化や価値観の合う企業を選ぶことも重要です。例えば、職場の雰囲気や働き方、評価セドや社員同士のコミュニケーションの取り方など、あなた自身が充実感を持って働ける環境であるかどうかを事前に調べることで、転職後に「自分には合わなかった」と後悔するリスクを減らすことができます。情報収集の際には、求人情報だけでなく、企業が発信しているSNSや社員のインタビュー記事なども参考にすることで、よりリアルな企業の姿を知ることができます。
自己理解に合わせた企業とポジション選択
自己理解を基にした企業とポジション選択も、後悔しない転職には不可欠です。公務員からの転職は、自分が成長したい方向性に合った企業やポジションを選ぶことが大切です。あなたが自身がどのようなキャリアのゴール設定をするかによって、どのような成長を遂げたいのかということがわかってきますので、転職先の企業はもちろん、その企業での採用ポジションも変化するため、自分が求める成長の機会が得られるかを確認することが必要です。
あなた自身が成長できる環境、充実を感じることができる環境であれば、転職後に「この企業を選んでよかった」と感じることができ、後悔を防ぐことができます。また、それぞれの企業によって、同じようなポジションでも年収が変わってくることや仕事における評価制度、企業の人材育成制度なども変わわることから、自己理解に基づいて企業やポジションを選ぶことにより、自分に合った環境で働くことができるため、転職後の満足度を高めることが可能です。
キャリア選択において最も重要なことは「自己理解とゴール設定」
これができないとキャリアの方向性が決まらないので、選択してもギャンブルに近くなってしまうよ!
僕が後悔しないために取り組んだこと
公務員からのキャリアチェンジで後悔しないために、私は自己理解やゴール設定を行い、計画的に行動しました。意思決定や環境選択、思い切った行動を通じて、経験と共に結果を出すことに注力しました。本章では、私自身が取り組んだ具体的な行動について紹介します。
自己理解とゴール設定
私自身、公務員からキャリアチェンジをする際に、最も大事だと感じたことが「自己理解」と「ゴール設定」でした。なぜならば、自分が何をしたいのか、どのような価値観を持っているのかをしっかりと理解することで、キャリアにおける「ゴールの位置」や「ゴールに向かう意義」が理解できたため、公務員からのキャリアチェンジ後に大変な思いをした時でも、後悔をせずに済んだ経験があるからです。
特に、公務員から民間企業への転職や起業をすることは、環境の変化、働き方の変化、仕事内容の変化、経済的な不安定など、一般的な転職と比べても大きく異なる点から、不安や迷いなどが生まれやすくなることも多いです。事実、私自身も退職を決意するまでに1年半かかりました。しかし、公務員の仕事は安定している一方で、私自身が求めるチャレンジや成長の機会が限られていると感じていました。このことから、自己理解や将来のキャリアビジョンを明確にして、ゴール設定を行ったことでキャリア選択の軸が固まったことから、方向性を見失わないための指針になったと感じています。
意思決定
公務員から転職や退職をすることは、人生の大きな決断であり、後悔しないためには自らキャリア選択の意思決定をすることが重要だと考えています。なぜならば、他人のアドバイスであなた自身が決めたキャリア選択をして後悔をしたとしても、そのアドバイスをした人はあなたの人生の保証をしてくれる人ではないからです。
私自身も、キャリア選択における意思決定では、「もし失敗したらどうしよう」という不安もありましたが、その不安に対しては「自分のキャリアは自分で築くもの」という理解をすることで決断することができました。また、決断を下した後は、迷わず全力で取り組む姿勢を持つことが、後悔をしないための重要なポイントだったとかんじています。さらに、これは転職後も同様に、海外に移住することに対して不安を持っていましたが、公務員を退職した時の意思決定を思い出し、自らのゴール設定を思い出すことで決断をすることができました。
計画作り
意思決定を行った後、次に取り組んだのは「計画作り」です。なぜならば、ゴールを達成するためには、ゴールに達成するまでの目標を作り、どのようなスキルが必要で、どのようなステップを踏むべきかを明確にする必要があったからです。また、計画的に行動をしなければ、行動自体が曖昧になってしまうこともあるため、短期・中期・長期の計画をそれぞれ立てて起業後の生活を行ってきました。
例えば、短期的な目標としては「コーチとして活動するための資格取得」や「メディアの更新」などがありました。中期的な目標としては、「公務員の転職サポートをして、成果を上げ評価を得ること」、長期的な目標としては「法人企業として、日本の中で最も公務員のサポートをすることができる企業にする」などの設定してきました。計画作りにおいては、目標を具体的に設定し、定期的に進捗を見直好ことで、必要に応じて計画を修正することをできるだけ早めに回すことが重要であると、公務員を退職してから実感しています。
環境設定
私が退職をして感じた重要なことの1つが「環境設定」であると実感しています。なぜなら、仕事は人と人とが関わることでもあるからこそ、どのような人たちと、どのような環境の中で、仕事をしたいのかということが重要だと考えているからです。公務員の環境は安定しており、何不自由なく生活をすることができていましたが、その反面で私が求めているようなチャレンジやモチベーションの高さに対して違和感を感じていました。そのため、公務員という環境を手放すことを決意しました。
また、公務員を退職してからは、起業している方との交流を増やして日本国内で官公庁などの研修なども行ってきましたが、もっと海外に出ているレベルの高い方との仕事をしてみたい、そして海外の言語や文化なども同時に学びたいと思ったため、日本という環境を手放して海外に移住することにしました。しかし、この経験をしたことで、見えなかった世界が広がったり、より考える物事のレベルが上がったような実感があります。
思い切った行動をとること
環境設定を行うためには、「思い切った行動をとること」が時に必要となることがわかりました。実際に、公務員を退職するということは、公務員という社会的信用の高い肩書きを捨てることや経済的安定性を同時に失うことになります。これは、公務員という安定している職種を選択した多くの人にとっては、思い切った行動になる可能性があると考えています。それと同時に、「思い切った行動をとること」には「何かを手放すこと」というのがついていることが分かりました。
私の場合、公務員を退職するだけではなく、言語もわからない海外で生活することを決定し、その決定した1か月後にはすでにその地で暮らし始めることになりました。ビザの問題や生活費の問題など、さまざまな問題が山積みではありましたが、これもその環境の中で人間関係を構築し、環境設定を行うための思い切った行動を取れたからこそ、できたものだと考えています。しかし、この経験を通して、新たな地での人間関係や経験をすることができているので、私にとっての経験のゴールには確実に近づいていることを実感することができています。
結果と実績作り
最後に、私が後悔しないために行ってきたことの1つが「結果と実績作り」だと考えています。これは私自身が公務員を退職するきっかけともなった「もっとチャレンジしたい」「自らの手で何かを掴み取りたい」という初めの頃の気持ちなのですが、これを体現することも後悔しないことの1つであると実感しています。そのため、公務員の時よりも明らかにブラックな働き方にはなっていますが、書店に並ぶような書籍を著者として作成することができたことや、まだまだ道半ばではありますが、日本の公務員のキャリア支援をすることができるようになってきて、毎日の仕事に対して充実を感じています。
売り上げとしても、もちろん年々上がっているので、これも1つの結果・実績だと思っています。このように、「自分自身が退職をしたいと感じた初めの頃の感覚」というのは間違っていないと考えているので、それが私にとってはこの結果・実績だったというだけです。この記事をご覧いただいているみなさんにもきっとあるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「後悔しないこと」の範囲をキャリア選択だけで考えるのではなく、人生を通しての「後悔しないこと」にすると思い切った行動は取りやすくなるよ!
結論:自己理解からキャリア選択をするのがおすすめ!
公務員からの転職で後悔しないためには、まず自己理解を深めることが重要です。自分の価値観や強み、才能、胸が熱くなるようなエネルギーの沸くことなどを把握し、それに基づいてキャリア選択のゴール設定をすることで、「本当にやりたいこと」がわかるようになってきます。そのため、転職後の後悔も回避しやすくなります。しかし、自己理解が不足していると、キャリア選択における企業とのミスマッチもあなた自身が望んでいることとのミスマッチも発生しやすく、転職後に後悔する可能性が高まります。そのため。自己理解を土台にしたキャリア選択こそが、自分に合った環境で充実したキャリアを築くための鍵となります。
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